社長ブログ

桐蔭横浜大学法科大学院 S教授様

このブログで、個人名をあげ、その方に批判や意見を言うことは避けてきた。
しかし、マスコミの力を借り、愛すべき建設産業界に対し、“現場”を見ずにただ机上の考え方だけで意見を述べる、いわゆる「専門家」と呼ばれる方には、真っ向から闘いたい。

本日の、日経新聞の24面をご覧になったであろうか・・。
「入札改革 景気に揺れる」と題し、福島県、長野県そして宮崎県の入札制度について取上げられていた。景気の悪化に伴い、指名競争入札の復帰や貢献度にインセンティブを与えた入札制度が増え、改革が止められているという意見だった。それに対し、表題の教授の見方が掲載されていた。
要約すると、①地元業者を保護すべきではない②もっともっとコストを下げるべきである③建設業を辞め他業界に行きなさい。ということだ。
S教授、一度でいいから極寒の丹沢山で山荘に泊り込み治山工事をしている、落合組の現場に行ってみてください。一度でいいから、夜中の三時に起き、作業員と一緒に凍りつくダンプトラックの荷台に載って、凍結防止剤散布の経験をしてください。一度でいいから、大雨の中スコップを持って、流出する土砂の除去を経験してみてください。
あなたが思うほど、あなたが暖かい部屋の机の上で考えるほど、今建設業界は甘くはありません。“専門家”なら、もっとその産業界に入り込み現場を知ってから意見をしてください。決して、我々は誰かに助けてもらおうなんて思ってません。
ただ、国民の百世の安堵を図るために、日本には建設業が必要だと思っているだけです。

何年か前から、公共工事をめぐる官製談合の芽を断ち切ろうと(それだけではないが・・)一般競争の導入を柱に始まった入札契約制度の大改革は。国はもとより